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当院でおこなっている腎臓病治療について

・慢性腎臓病とは

慢性腎臓病(CKD)は、chronic kidney diseaseの頭文字をとったもので、慢性に経過するすべての腎臓病を指します。尿や血液、腹部超音波やCTなど病院や健康診断で行う検査で腎臓の機能に異常が見られ、その状態が3カ月以上続いている場合に診断される病気です。世界でもトップレベルの長寿国となった日本ですが、その一方でCKDは増え続け、成人の7人に1人が該当するといわれています。さらにメタボリックシンドロームとの関連が深く、誰にでもかかる身近な病気になっています。

・慢性腎臓病の診断・ステージ

「尿たんぱく」などの尿の異常や、腎臓の機能が低下して正常の60パーセント未満になった状態が一定期間続くことを慢性腎臓病といいます。
初期の段階では自覚症状がほとんどなく、症状が出てくるのは腎臓の機能が30パーセント以下になってからといわれています。
腎機能は老廃物の排泄能力によって測定します。
特定健診結果の項目「eGFR(推算糸球体濾過量)」で確認できます。

 

・慢性腎臓病の症状

下記の症状が現れた方は、eGFRの数値を気にして見てみましょう。

  • むくみが出る
  • 疲れやすくなる
  • 貧血になる
  • 食欲がなくなる
  • トイレの回数が増える

・慢性腎臓病の治療

①食事療法

慢性腎臓病の治療には生活習慣病の是正が重要となります。禁煙や肥満の改善が必要になりますし、食事では腎機能障害の程度によって減塩やたんぱく質、カリウムの制限が必要になります。

②薬による治療

・原因治療:腎炎の発症や進行には体内での免疫機構の異常が深く関わりをもつことが、認められています。このため、免疫機能を抑制する『副腎皮質ステロイド(ステロイド)』や、『免疫抑制薬』による治療が行われます。

・対処療法:血圧、血糖、コレステロールは、食事や薬でコントロールしながら目標値に納まるようにしていきます。          また最近では腎臓が悪くなるのを遅らせるSGLT2阻害薬により透析までの期間を延長できるようになてきました。           早めに受診し相談いただければと思います。 

③運動療法

以前は、慢性腎臓病の患者さんが運動すると蛋白尿が増えて腎障害が悪化するといわれ、なるべく安静を保つことが原則でした。
しかし最近、適度な運動は腎機能の低下を防ぎ、透析などの腎代替療法への移行を遅らせること、そして死亡率も下げることがわかってきました。こうしたことから、現在は慢性腎臓病患者さんにも適度な運動が勧められています。   

 

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